ネクタイについたインクシミ

こんばんは　しみ抜き職人　まことです


今日は待ちに待った日！！！


そうです　明日は約一か月振りに休める日曜日


消防団やらしみ抜き講習会やらでゴールデンウィーク以来休みがなかったんで
久しぶりにチビどもと一緒に一日過ごせます


ちと天気がいまいちな予報ですが一日一緒にいられればまっいいとしましょうね


さて今日のしみ抜きですが・・・


　　　ネクタイについたボールペンのシミ　　　　です



まずはしみ抜き前からです・・・








大きさこそ大したことはありませんが一番目立つ箇所に赤い楕円状のインクが
書かれちゃっていますね


今までいくつもネクタイのしみ抜きはアップしていますが、そのたびに書いているのが
ネクタイのしみ抜きは着物を取り扱うのと同じ位神経を使うしみ抜きということ・・・


と言うのは一般に使われてるネクタイのほとんどはシルク素材で光沢を重視した
物が多いのでちょっとした風合いの違いでも結構目立ってしまうんです


おまけに中芯が使われていて、乾きにくく表側に芯の凹凸が出やすかったり
バイアス生地のため撚れやすかったりととにかく処置しにくいアイテムなんです


その為この位のインクシミでも風合い変えずにもちろん地色も変えずに
処置するのは細心の注意と技術が必要なんですよ


今回のネクタイもそんな意識で処置していったところ・・・








完全に且つ、風合いも変えずにきれいにすることが出来ましたよ！！


因みにネクタイのクリーニングに出すいいタイミングってご存知ですか？


もちろん何かシミをつけたら早く出すに越したことはありませんが
そうでなくても長く使っていただけるためのメンテナンスのタイミングがあるんですよ


それは・・・


　　　結び目周辺が黒っぽくなってきたとき　　　です


ネクタイを付けていて一番汚れてしまうのが結び目周辺なんです


何故かというと結び目を作るときにどうしても手垢がついてしまい
その手垢の皮脂分が次第に黒っぽくなってくるからなんです


それをさらに放っておくと皮脂分が酸化して黄色く変色してしまいます


そうなると完全に戻すことはかなり難しくなりますし、ちょうど目立つ位置なんで
使うのも躊躇するようになってしまいます


と言う訳でお気に入りのネクタイは外す際に結び目周辺が黒っぽくなってきていないか
チェックしてみてもし黒ずみを感じたらクリーニングに出すようにしてください

そうすればドライクリーニングをするだけできれいになりますよ～


まことからのワンポイントアドバイスです


ではまた