単なる赤ワインシミじゃないんですよ

こんばんは　そしてちとご無沙汰していますね・・・

染み抜き職人　まことです


何だか最近すっかりおろそかにしてしまっている更新です・・・

そんな中今日かなり久しぶりに更新します。


そんな今日アメリカでちょっと気になるニュースがありました。


『銃規制法案を上院が否決した』　というニュース…


昨年12月の児童ら26人が死亡したコネティカット州の銃乱射事件を受けて
身元確認の義務化などを柱とする法案です。


僕ら日本人からしたら銃が普通に買えるだけでも考えられないのに
購入するのに犯罪履歴などを確認する必要がないって信じられないくらい
恐ろしいことですよね

だって強盗事件を起こした人間が新たに銃を買えるって誰が考えたって
再犯率が上がりそうですもんね


それが選挙で選ばれた議員が否決するんだからやっぱりお国柄が違うんだな～
なんて思ってよくよく読んでみると・・・

『銃用語のロビー団体　全米ライフル協会の影響力の強さが改めて浮き彫りになった』
とありました。


あれっこの法案否決の根拠って『金（ＭＯＮＥＹ）』　なの？？？


人の命が人間が作り出した『金』っていう概念を下回る　　　


すごく複雑な気持ちになりました・・・


さて今日のしみ抜きですが・・・

　　　古い赤ワインのシミ　　　　　です


まずはしみ抜き前からです・・・








真っ白なパンツにしっかりと赤ワインのシミが付いていますね


しかもこのパンツのウエスト部分には茶色い革のラベルが使われています。



なんでこれだけ広範囲でシミが付いていても全体を漬け込む漂白は
難しいということです。

シミを落としても革ラベルがおかしくなったりさらに色が滲んじゃったり
しますからね


染み抜きにはマニュアルは通用しないってのはこういう問題がしょっちゅう
出るからなんですね。

だから今回も工夫して最善の仕上がりになる処置を行いました。


その結果・・・








ご覧のように完全にきれいにすることが出来ました！！


因みにこのパンツは遠く大分県から送ってきてくださいました。

片道1000キロを超える距離をしっかり往復できるのはクロネコヤマトさん
あっての物ですね

ホント感謝感謝です。

ではまた