こちら側でなくあちら側に立つ

こんばんは　染み抜き職人　まことです

昨日東日本大震災の被災地支援で色々と情報を交換してもらっている
『クリーニングシルク』の石井さんから電話で話を聞きました

お互いにお客様から預かった義援金を当初は日本赤十字社に送ろうと
考えていたのをやめて、どうしていこうかというのを話し合っています

昨日話を聞かせてもらい大体の道筋は決まってきたんですが
今回改めて感じるのは集まった支援を被災者の方々にしっかり届けるには
いくら善意とはいえこちらの都合で、ではなくて出来るだけ現地に
行った方の話をもとにして、ピンポイントで本当に被災者の方々に
届く方法、必要とされている物をそこの避難所の都合に合わせた形で
届けなくてはならないということです

早ければ今月中、遅くとも来月には実行されることになります

また決まったらお知らせしますね


さて今日のしみ抜きですが・・・

　　　ウーロン茶がかかったシャツ！　　　　　　です


まずは染みぬき前からです






御覧のように全体的に茶色いシミがついちゃっています

そしてこのお品物はなんとクリーニング後の状態なんです

昭島からご来店頂いたお客様なんですが、あるクリーニング屋さんに染み抜きで出して
全く変わらない状態で帰ってきたんでお持ち頂いたそうです

クリーニングの品質って判断するのは非常に難しいですよね

お店が立派できれいだからってシミもきれいになって仕上げもバッチリとは
行かないようです

クリーニングに出したワイシャツの襟が仕舞っておいたら、黄ばんできた
なんて経験ありませんか？

それって襟の皮脂が落ち切れていなくて、酸化して黄ばんできちゃたんですよ！

ワイシャツの洗い方ってクリーニング屋さんによってかなり違いがあって
はっきり言って未だに　『安かろう、悪かろう』　という傾向があります

値段を安くするにはコストを下げますよね

わかり易くコストを下げるのは一度にできるだけ多く洗うこと
もちろん洗剤も水、電気の節約になります

それと出来るだけ多く仕上げること
これは人件費の削減になります

汚れがきれいになるという観点では洗濯機に詰め込みすぎるとワイシャツがしっかり
動かないので揉み作用が働かず汚れが落ちないし、おまけに濯ぎも充分に出来ません

ということは汚れも残り、クスミが蓄積してくるということになります

なんでワイシャツの値段が特別安いということは汚れ落ち仕上がりも
それなりと考えて間違いないといえます

だって東南アジアで仕上げているわけではないので人件費などの経費は
どこも一緒だったらカラクリがないと辻褄が合わなくなりますよね

なんでクリーニング店を選ぶ基準の一つにワイシャツの値段というのもありかと思います

さて今回のワイシャツも普通にワイシャツ洗いをしただけでシミがかなり
薄くくなりましたが、まだうっすらと残っていたんで全体を漬け込む漂白を行いました

結果は…・







これぞ！　ウソ偽りない　　驚きの白さに　　でしょ

ではまた

　上出来！　と思ったら１ポチを！