
季節柄たくさん預かります
こんにちは 染み抜き職人 まことです
昨日の読売新聞夕刊に作家の『山本 一力氏』 のコラムが載っていました
氏の書くコラムは連載なんですが、内容が非常に面白く、現在の経済や政治などの
問題点の核心をついた物なのでいつも楽しみにしているんです
昨日のお題は 『安全はコストより上』 でした
氏は以前旅行会社の添乗員として勤務していたそうでその時に先輩から
『添乗員としての本分とはなにか』 と質問され、サービス第一とか顧客本位とか
返答したらすべて跳ね返され、これからいうことを体の芯に叩き込めと教えられたのが
『添乗員の本分は元気な体で旅だったお客様を元気なまま出発地に連れて帰ること』
だったそうです
『適正な収益確保にはコスト意識は大事だ。 しかしコストを安全より上に置くな』
当時の諸先輩方はみな同じことを言われたそうです
旅行業界に限らず同じことがすべての業界に言えるのではないでしょうか?
僕らクリーニング業界はバブル崩壊以来ずっと一般家庭のクリーニング支出の減少に
悩まされてきました
確かに価格的に安くサービスを提供できるに越したことはないと思います
ただそのためにコストを品質より上に置いていたんでは本末転倒です
クリーニングの本分はお預かりした衣類をもう一度お召し頂けるように
再生してお返しすること これに尽きると思います
クリーニングでお預かりする衣類は千差万別で一つとして同じ状態の物はありません
大きさも違えば汚れ具合も違っていてそれを出来る限りきれいにしてお返ししようとすると
どうしてもすべて機械任せってわけにはいきません
そこに人の手で手間が加わらないとキチンと再生されません
これからクリーニング業界が消費者の信用を取り戻せるかはもう一度本分に
立ち返れるかにかかっている 最近そう考えて仕事をしています
ちょっと柄にもなく硬い話になっちゃいましたね
さて今日のシミ抜きですが・・・ 浴衣に付いた醤油シミ です
まずはしみ抜き前からです

ちょっと判りずらいのですが赤い糸で囲われている部分に醤油のシミが付いています
この浴衣はうちの町内会でそろえで作った浴衣のようで盆踊りの合間に
休憩している時食事していて醤油が付いてしまったようです
浴衣のクリーニングで一番気を配らくてはならないのは色を滲ませない事なんです
浴衣は染め方の関係で洋服類と比べて色が出る確率が非常に高く、
着用中でも帯の内側など部分的に色が滲んでいることもよく見られます
なんでシミ抜きでもいかに色を滲ませないようにシミだけ取り除くかが
ポイント
なんです
今回の浴衣も柄の間にシミが付いていたのでそこに気を使いシミ抜きしました
結果は・・・

もちろん きれいに取れましたよ
実際にシミ抜きする前に色がどれくらい滲むかを目立たない個所で試すんですが
その結果染み抜きが難しいなんてこともあります
なんで浴衣に付いたシミはご自分で処置することは避けるようにして下さいね~
ではまた
昨日の読売新聞夕刊に作家の『山本 一力氏』 のコラムが載っていました
氏の書くコラムは連載なんですが、内容が非常に面白く、現在の経済や政治などの
問題点の核心をついた物なのでいつも楽しみにしているんです
昨日のお題は 『安全はコストより上』 でした
氏は以前旅行会社の添乗員として勤務していたそうでその時に先輩から
『添乗員としての本分とはなにか』 と質問され、サービス第一とか顧客本位とか
返答したらすべて跳ね返され、これからいうことを体の芯に叩き込めと教えられたのが
『添乗員の本分は元気な体で旅だったお客様を元気なまま出発地に連れて帰ること』
だったそうです
『適正な収益確保にはコスト意識は大事だ。 しかしコストを安全より上に置くな』
当時の諸先輩方はみな同じことを言われたそうです
旅行業界に限らず同じことがすべての業界に言えるのではないでしょうか?
僕らクリーニング業界はバブル崩壊以来ずっと一般家庭のクリーニング支出の減少に
悩まされてきました
確かに価格的に安くサービスを提供できるに越したことはないと思います
ただそのためにコストを品質より上に置いていたんでは本末転倒です
クリーニングの本分はお預かりした衣類をもう一度お召し頂けるように
再生してお返しすること これに尽きると思います
クリーニングでお預かりする衣類は千差万別で一つとして同じ状態の物はありません
大きさも違えば汚れ具合も違っていてそれを出来る限りきれいにしてお返ししようとすると
どうしてもすべて機械任せってわけにはいきません
そこに人の手で手間が加わらないとキチンと再生されません
これからクリーニング業界が消費者の信用を取り戻せるかはもう一度本分に
立ち返れるかにかかっている 最近そう考えて仕事をしています
ちょっと柄にもなく硬い話になっちゃいましたね

さて今日のシミ抜きですが・・・ 浴衣に付いた醤油シミ です
まずはしみ抜き前からです

ちょっと判りずらいのですが赤い糸で囲われている部分に醤油のシミが付いています
この浴衣はうちの町内会でそろえで作った浴衣のようで盆踊りの合間に
休憩している時食事していて醤油が付いてしまったようです

浴衣のクリーニングで一番気を配らくてはならないのは色を滲ませない事なんです
浴衣は染め方の関係で洋服類と比べて色が出る確率が非常に高く、
着用中でも帯の内側など部分的に色が滲んでいることもよく見られます
なんでシミ抜きでもいかに色を滲ませないようにシミだけ取り除くかが
ポイント

今回の浴衣も柄の間にシミが付いていたのでそこに気を使いシミ抜きしました
結果は・・・

もちろん きれいに取れましたよ

実際にシミ抜きする前に色がどれくらい滲むかを目立たない個所で試すんですが
その結果染み抜きが難しいなんてこともあります
なんで浴衣に付いたシミはご自分で処置することは避けるようにして下さいね~
ではまた