
ディーゼルのダウンジャケット
今日本店にあるお客様がお引き取りに来店されました。
そのお客様は 染み抜き屋 のホームページを見てお問い合わせいただいた上で
仕事場がお近くということで直接お持ちくださったんですね。
お品物はカウチンセーターで何と40年ほど前のお品物とか!!

襟もとの黄ばみが気になり、もう20年以上も袖を通していなかったそうですが
どうしてもあきらめきれずネットで検索してお問い合わせくださったそうです

そこまでのお品物なんで何とかしてきれいにしたいところなんですが
カウチンセーターのような生地は非常に漂白に弱く無理をすると
糸が切れてきてしまうんです!
なんでとにかくできる限り処置をさせていただくということでお預かりしまして
色々と考えながら処置をしたところかなり目立たない状態にすることができたんです。
で今日お引き取り時にお見せしたところとても喜んでいただけました

とても思い入れのおるお品物だったようで『これで何十年か振りに着ることができるよ』
とこちらも嬉しくなっちゃう一言をいただけました。
思い入れのあるお品物をお預かりするのは非常に責任も感じますが
しっかり仕上げることができた時は喜びもひとしお!!
ほんとこの仕事をやっていてよかったな~ って感じる瞬間です

さてさて今日のしみ抜きですが・・・
ディーゼルのダウンジャケットについたペンのシミ です
まずはしみ抜き前からです・・・



御覧の箇所以外にもフードなんかにもボールペンで描いたようなシミが
あちこちにありました。
生地の色が明るい分結構目立ってしまってますね

ボールペンなどインクの染みはとにかくいかにしっかりと溶かし出すかが
きれいに落とすポイントなんです。
シミって簡単に落とせるものもあればなかなか落ちないものもあるんですが
簡単に落ちないものは大抵ある程度薄くなるところまではすんなり行くけど
最後のもうひと押しが落ちなくて苦労するパターンが多いんですね。
そのちょっとがインクなんかではかなり目立ってしまったりするんで
落ちたかどうかの分かれ目になります!
なんで焦らずしっかりと、でも手際よくの処置が大切なんですよ
もちろん今回もそんな感じで処置した結果・・・



全てのシミを完全にきれいに落とすことができましたよ!!
そうそう冒頭のカウチンセーターはうっかり写真を撮るのを忘れちゃったんで
アップすることができなかったんです

是非お見せしたかったんだけどな~・・・
ではまた
テーマ : 衣類のシミ抜き実例
ジャンル : ファッション・ブランド