こんにちは しみ抜き職人 まことです
今日の読売新聞朝刊にビキニ環礁の記事が原発関連のニュースとして
出ていました
ここはあの第五福竜丸被爆の舞台となった場所として日本でも広く
知られていますね
1957年の水爆実験から57年経ても未だに島に帰島できる見込みは
立っていないそうです
更に驚くことに実験終了後に放射能で汚染された土壌などを処理する方法として
核実験で出来たクレーターに高濃度のプルトニウムなどで汚染された
土などを埋めてコンクリートで蓋をした『ルニックドーム』 を作って
埋めたままになっているというんです
コンクリートの寿命なんて50年位です
いま日本で処置されている核ゴミの処理方法も
『穴掘ってコンクリで固めて埋める』原子力って本当に技術的に大丈夫なんでしょうか?
そんな疑問が未だに引っかかったままです・・・
さて今日のシミ抜きですが・・・
硬くなったタンパクシミ です
まずはしみ抜き前からです・・・


麻がメインでレーヨンやシルクも混紡された生成りのスカートです
一見すると小さいし、大したシミには見えません
でもねこれがなかなかどころかかなり手強いシミなんですよ

シミの様子をよく見ると中央は薄く周りが輪郭のように濃いリング状になっています
この状態は
『タンパク質シミ』 の特徴なんです
タンパク質シミというと普段身近に存在する物で分かりやすいところで言うと
血液のシミなんかは代表的な物です
一般的にシミは付いたらなるべく早くシミ抜きしなくてはいけない って言われているし
確かにその通りなんですが、特に早く処置したいのがこの 『タンパク質のシミ』なんです
シミが酸化するなんて聞いたことがありますかね
僕のブログでも度々書いているんですがシミの成分が酸素と結合することによって
性質がどんどん変化していって、黄ばんだり色が変わったりする原因にもなるんです
タンパク質も例外ではなく酸化によってドンドン固くなってきてしまうんです
血が出てしばらくすると瘡蓋になってきますよね

あんなイメージです
今回のシミも結構時間が経過しているようで瞬間接着剤が付いてしまったように
カチカチになっていました

カチカチのままでは何をしても動かないのでそのタンパク質を柔らかくしてあげる
事が重要です
タンパク質を柔らかくしていくには酵素の力がいるんです
歯磨き粉にも入っていたりするお馴染みの奴ですね
でも酵素って結構デリケートでシミにあった種類や条件をきっちり揃えて
上げないと効果を発揮しないんです
効果を発揮しないとほとんど働いてくれず、結果タンパクシミを落とすことも出来ません
こんな小さなシミでも生地を擦らせる事なくきれいに取るには結構な手間と時間が
かかるんです
でも手間と時間をかけたおかげで・・・・


ホントにきれいに取り除くことが出来ました

ここんところだいぶ日が短くなってきましたね
今日もちょうど今夕焼けがきれいですよ

ではまた
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テーマ : 衣類のシミ抜き実例
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